子どもの頃からの夢、それは「キコリになること」。
思えば私の実家のある東北の山奥では、昔は燃料の薪にお金をかけることなどはありませんでした。子どもたちは遊びの中で焚きつけを拾い集め、大人たちは仕事の合間に雑木を切り出してくる。焚火や竈の炎を、私たちは飽きもせずただ眺め続けたものです。
都心に住み日々の時間に追われている人たちに、あの炎のゆらめきと暖かさを感じて欲しい。
自分の薪ストーブを構え、炎を身近とする暮らしを取り戻した私は、そう考えました。
しかし肝心の薪は、配送代も含めると驚くほど高額に取引されていたのです。
品質の良い薪を、できるだけ配送代をおさえたお手ごろ価格で提供したい。そう考え、気がつくと私は「横浜の薪屋さん」を始めていました。 購入した薪やご自分で割られた薪、頂いた角材などを取り混ぜて焚いていくことで燃料費を節約していくことが、長く炎と親しんでいただける秘訣だと考えます。
「横浜の薪屋さん」は薪の品質向上とお客様の燃料費削減に心がけ、これからも可能な限り努力していきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
店主 敬白